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2026/04/13

-山鹿蒸溜所初のピーテッドタイプシングルモルトジャパニーズウイスキー、この夏登場。焼きたてのフィナンシェを思わせる優しい甘さのあとに、穏やかなピートの余韻が寄り添います。-

山鹿蒸溜所は竣工以来、「山鹿の気候や風土をどのようにウイスキーで表現するか」という問いに向き合い続けています。

その歩みのなかで、一つの節目といえる取り組みが、今年7月に発売を予定している蒸溜所初のピーテッドタイプシングルモルトジャパニーズウイスキー「山鹿 Peated 2026 Edition」です。

山鹿のウイスキーのコンセプトである「エレガント」「フルーティー&クリーミー」を軸に香味を設計し、ピートと山鹿らしさが共鳴する一本を目指しました。

 

■ 山鹿の気候が導いた、穏やかなピーテッドの調和

ピーテッドウイスキーの個性は、単にスモーキーさだけでは語り切れません。

原料処理、発酵、蒸溜、樽、そして熟成環境の積み重ねが複雑に絡み合い、最終的な姿を形づくります。

山鹿地域は四季の移ろいがはっきりしており、夏の暑さと冬の寒さが原酒の熟成に特徴を与えます。

熟成庫では樽が膨張と収縮を繰り返し、そのたびに原酒は樽材の内部へと浸透し、やがて戻ってくる──その往復こそが山鹿のウイスキーの特徴である味わいの深みと丸みの源です。

この環境のなかで育ったピーテッド原酒は、ピートの存在感を持ちながらも突出しすぎず、甘味やほろ苦さと自然に寄り添う形で調和していきました。

さらに「フルーティー&クリーミー」な山鹿らしい質感が重なることで、穏やかながらも奥行きのあるピーテッドスタイルへと仕上がっています。

 

■ 香りから余韻へ。静かに変化する味わいの流れ

香りは、樽由来の甘い芳醇さと、穏やかなスモーキーさが同時に立ち上る落ち着いた印象です。

甘さと軽い煙香が交わることで、複雑ながらも親しみやすい香りにまとまっています。

口に含むと、まず感じるのは柔らかな甘味。

続いて、スパイスのような刺激やほろ苦さが重なり、最後にピートスモークが静かに広がります。

味わいが段階的に切り替わっていくため、一口ごとに異なる表情があり、飲み進める楽しさがあります。

クリーミーな口当たりとエレガントなバランスが、ピートのニュアンスを包み込みながら山鹿らしいやさしさを印象づけます。

 

■ 山鹿らしさを大切にしたピートの“位置づけ”

今回の「山鹿 Peated 2026 Edition」の開発では、「山鹿らしいピーテッドとは何か」を丁寧に定義しました。

ピートを前面に押し出すのではなく、ウイスキー全体の骨格を支える役割として設計。

そのうえで「エレガント」「フルーティー&クリーミー」という山鹿のコンセプトを損なうことなく、ピートが味わいに立体感と奥行きを与えるバランスを追求しました。

ストレートはもちろん、ロックやハイボールでも表情が変わり、シーンを選ばず楽しめる仕上がりです。個人的には、今年の夏は穏やかなスモークハイボールを楽しみたいと思っています。

 

■ 「山鹿ザ・ファースト」から続く理念と発展

「山鹿ザ・ファースト」で掲げた

“山鹿の土地とともに育つウイスキー”

という理念は、今回の「山鹿 Peated 2026 Edition」にも受け継がれています。

ピートレベルの設定、樽の選定、自然のままの熟成庫環境を生かしながら各工程で細かな調整を重ね、ひとつの形に仕上がりました。

蒸溜所としての新しい挑戦でもあります。

 

■ 7月発売予定。山鹿の時間が育てた一本をぜひ

山鹿の気候や風土、そして熟成庫で流れた静かな時間。

それらすべてを背景に誕生した山鹿蒸溜所初のピーテッドタイプシングルモルトジャパニーズウイスキー「山鹿 Peated 2026 Edition」です。

これまでの積み重ねと、新たな挑戦が生み出した一本を、ぜひ楽しみにお待ちいただければ幸いです。

それではまた、次回のブログでお会いしましょう!

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