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山鹿の夏:山鹿灯籠まつりについて
山鹿蒸溜所公式ブログにアクセスいただきありがとうございます。
今回は、毎年多くの観光客が訪れる山鹿市の一大イベント「山鹿灯籠まつり」についてご紹介します。
今年も8月15日と16日に開催されるこの祭りは、山鹿の夏を彩る伝統的な行事であり、山鹿蒸溜所のエンブレムやウイスキーの酒質イメージにも深く関わっています。
山鹿灯籠まつりは、山鹿中央通りのさくら湯周辺を中心に開催されます。
街全体が灯籠の灯りに包まれ、一体となり賑わう様子をぜひ一度体験してみてください。
まつりの初日である8月15日のメインイベントは、納涼花火大会です。
約4,000発の花火が山鹿の夜空を鮮やかに彩ります。
大輪の花火が、その美しさに息をのむ一人一人の顔を明るく照らす様子は、まるで空全体が一つの大きな灯籠になったようです。
16日のメインイベントは「千人灯籠踊り」です。
九州を代表する伝統芸能である山鹿灯籠踊り。最近では7月7日、太宰府天満宮の七夕祭でも奉納されました。
金灯籠を頭に載せ、揃いの浴衣を着た女性たちが優雅に舞う姿は、一見の価値があります。
踊り手たちの美しい動きと灯籠の輝きが融合し、荘厳で幻想的な光景が広がります。
本ブログでも何度か取りあげている通り、
「優しく綺麗な味わいの中にも、時を掛けた力強さのあるウイスキー」
という山鹿蒸溜所のウイスキーの酒質イメージは、この山鹿灯籠踊りに着想を得ています。
山鹿灯籠踊りの踊り手は毎年一般公募され、非常に多くの応募があります。
踊り手として千人灯籠踊りに参加するためには、必ず既定の回数の練習会に参加し、踊りをマスターしなければなりません。
練習会は山鹿市内だけでなく、熊本市や東京でも開催され、全国各地から踊り手が集結します。
千人灯籠踊りの一員として踊り切った経験は、きっと人生の忘れられない1ページとして刻まれることでしょう。
最後に、忘れてはいけない山鹿灯籠まつりの見どころが、奉納灯籠の展示です。
山鹿蒸溜所のエンブレムのモチーフとなっている山鹿灯籠は典型的な灯籠の形ですが、伝統工芸品としての山鹿灯籠では、神社等の建物や「鳥籠と小鳥」のようなモチーフも代表的です。
その全てが、和紙と糊だけで精巧に表現されています。
(奉納される灯籠)
私たちがつくるモルトウイスキーの原料も、モルトと水、そして酵母のみ。
同じ原料を使っていても、つくり手の発想や技術によって、一つ一つ違った味わいや感動を生みだす。
ウイスキーに通じるものがあります。
まつりの期間中、町ごとに灯籠師に制作を依頼した奉納灯籠が山鹿の町内27箇所で展示され、街全体が「灯籠美術館」へと変わります。
灯籠師の魂と技術がこもった奉納灯籠の数々をぜひご覧ください。
いかがだったでしょうか。
山鹿の一大イベントである、山鹿灯籠まつりについてご紹介しました。
山鹿を訪れていただくきっかけになれば幸いです。
まつりの時期に山鹿を訪れることで、私たちのウイスキーに込められた山鹿の文化と歴史をより深く理解していただけることと思います。
それではまた、次回の記事でお会いしましょう!