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山鹿蒸溜所のラウンジツアー
山鹿蒸溜所公式ブログをご覧くださりありがとうございます。
今回は山鹿蒸溜所のラウンジをご紹介します。
山鹿蒸溜所の竣工・ウイスキー製造開始は2021年11月ですが、見学施設としてオープンしたのは約半年後の2022年4月です。
「山鹿」と「ウイスキー」を感じながら、ゆったりとくつろいでいただける空間として設計しました。
初めて来られた方が第一に口にされる言葉は「香りが凄い!」です。
ウイスキーや樽の香りはもちろん、
粉砕室からは原料のモルト(大麦麦芽)が発する乾燥した穀物の香り、
マッシュタン(糖化槽)からは搾りたての麦汁の甘い香り、
ウォッシュバック(発酵槽)からは発酵中のもろみの複雑な香り、
ポットスチル(蒸留釜)からは出来たての若々しい原酒の香り。
山鹿の澄んだ空気の中にこれらが混ざり合い「山鹿蒸溜所の香り」を創り上げています。
よく耳を澄ませると、蒸溜所ならではの「音」も感じられます。
モルトを粉砕する音、
原料やもろみを次の工程に送る音、
蒸留器に熱を送るボイラーの音、……
ウイスキー蒸溜所でしか感じることのできない空間がここにはあります。
ラウンジの内装や家具にもこだわりがあります。
中央のシャンデリアは、山鹿のシンボルである山鹿灯籠と、ウイスキー樽をモチーフにしたオリジナルの作品です。
また、山鹿蒸溜所のエンブレムをあしらった黒いプレートは、ウイスキーの熟成に使用するバーボン樽と同じように、チャーリング(樽の内部を炭状に焼くこと)された木材を樹脂コーティングしたものです。
テーブルや椅子、ショーケースは英国アンティーク家具です。
ウイスキーの歴史と共に歩んできた古き良きイギリスの風格を感じながら、
ウイスキーはもちろん、山鹿蒸溜所オリジナルブレンドコーヒーや山鹿産みかんジュースもお楽しみいただけます。
バーカウンターにはクスノキの無垢材を使用。
一見洋風のバーカウンターですが、温もりを感じさせる和の風合いで仕上げています。
クスノキは熊本県の県木でもあります。
カウンター下部の装飾はウイスキー樽がモチーフ。
モルトウイスキー専門の蒸留所ならではのデザインです。
山鹿蒸溜所ならではの遊び心は少し意外なところにも。
お手洗いの場所を示すサインでは、男性はウイスキーグラスを持ち、女性は頭に山鹿灯籠を掲げています。
お手洗いのドアにはウイスキーの瓶の形をした小窓。
内部の壁面は、国の史跡にも指定されているチブサン古墳に代表される、山鹿の装飾古墳の内壁装飾をモチーフにしたデザインとなっています。
いかがだったでしょうか。
今までなかなかお伝えする機会が無かったこだわりポイントを含め、山鹿蒸溜所のラウンジの魅力をご紹介しました。
次に来られた際には、ぜひ一つ一つご覧になって確かめてみてください。
皆様のお越しをお待ちしております。